私にしかできないこと、自分にしかできないこと
私にしかできないこと。自分にしかでいないこと。
このような力がほしい。
でもよく考えてみると
もうすでにそのような状況になっているのではないかと思う。
思えば、組織はそうなっている。
10人のチームがいて、それぞれが、みな責任をもって動いている。
今この瞬間、その仕事を一番できるのは、自分自身であり、
彼ら自身である。
自分にしかできないこと。私にしかできないこと。
そう思って、仕事をすると、自信がついてくる。
初期段階において、「自分にしかできないこと」を感じることをはポジティブだ。
それは優越感につながり、自己実現の充実につながる。
しかし、やがてすぐにきづくであろう、「自分にしかできないこと」のむなしさに。
そして、リスクに・・・
「自分にしかできないこと」はむなしい?
まず、「自分にしかできないこと」は、自分がいなくなると、消滅するという事実。
例えば自営業でうどん屋をやっていて、商売繁盛。しかし、子供に継がせようと思ったときに、
子供ができなかったら。うどん屋は自分の代でおわってしまう。消滅。
「自分にしかできないこと」は、すなわち、長期で見て、持続性がないということ。
もうひとつ例を。。。
「自分にしかできないこと」はリスク?
あなたは会社にやとわれていて、一つのポジションを全うしている。
自分にしかできない仕事があるため、みんなから頼りにさえれて、必要な存在と思われている。
これはとても居心地が良い。
しかし、ローテーションであたなが違うポジションにシフトしたとする。
後任を任された、別の人は、その仕事ができない。
なぜなら、あなたにしかできない仕事にしてしまっているからだ。
会社を織り成すのは、社員ひとりひとり。どの仕事がかけても、ときに会社が
たちまわらなくなるくらいの状況にもっていかれる。
こと組織において、「自分にしかできないこと」を存在させていること自体、
非常にリスクがあることなのだ。
組織にとっては、「自分にしかできないこと」を「他人にもできるようにすること」ができる人が、好まれる。
おしげもなく、他人に、自分のノウハウを渡すこと。
他人がわかるように、仕事をつくっておくこと。
この配慮ができるかどうか、これは人間性のよしあしということも言えるだろう。
それくらい、大事な要素だ。